一般社団法人日本個人情報安全協会

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いまの企業内研修を考え直す

年に一度の個人情報保護研修実施は、義務だと言われます。
年に一度程度はしていないと社員への指導を行っていないと指摘されるので、このような言い方になります。

JISマークの有無にかかわらず、個人情報保護に関する社員への教育の実施は義務化されているのですが、現場で聞くのは、この研修で何を会得して現場はどう生かすかが分かっていないまま研修を進めていることです。

本音で聞いてみると以下の声に行き当たります。

・教える研修担当者も受講する社員も切実な危機感を持っていない。
・ただ社員を集めて理解しろ、という研修は意味がない。
・年に一度研修をやっても社員が行動を改める効果はない。
・義務なのでやっています、と見せるというが誰に見せるのかすらわからない。意味がない。

本音を聞くとこんな声ばかりが聞こえてきます。

ではどうするのか?

ある例示があります。
研修を「現場を担う人」と「研修を主宰する管理者」に内容を分けて、基本はディスカッションさせて理解をさせます。

「現場を担う人」
「現場を担う人」たちには、10分以内で注意点(要点)を短いメッセージで伝え行動をさせます。
個人情報保護は行動しながら覚えるのは、言われたことを行動しながら確認することができるからだ。学んだことを実行してみるのは、正しい行動イメージをが確認できるので、言われたこと以外のことに出くわしても応用問題で解けるようになります。

「現場を担う人」に長々と話をするのは効果的ではない。言葉を行動に変換させること。それを繰り返すと小さなミスをおかしても、大きな事故になるまえに問題を潰していけます。

「現場を担う人」の研修やミーティングは10分もあればいい。今日は何をおぼえて、どう現場に活かすかをストレートに伝わればOKです。

「研修を主宰する管理者」
中間スタッフを含む「研修を主宰する管理者」には、現場の人からの質問に答える、判断する、効果がでる行動を工夫する、課題を解決するミッションがあります。この人たちには、教育の意味と狙い、効果をじっくり話り理解してもらわなければ現場対応ができません。

「研修を主宰する管理者」や中間スタッフには講師が問題提起で10分しゃべったら、最低50分は「研修を主宰する管理者」に発言させ、考えさせて、「現場を担う人」にどう伝えて行動させるかが議論できるようになれば研修は成功です。

研修テキストは、10分で伝える現場には3行程度紙1枚、「研修を主宰する管理者」には多くて紙2-3枚でいいでしょ。

個人情報保護について、社内で話し合いができるようになれば成功です。

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