うっかりミスを防止するヒヤリ・ハット勉強会は効果があります。

■コミュニケーションの促進が防止策に効果的

現場で働く人同士が積極的にコミュニケーションをとることで、わからないことを気軽に聞き合えたり、気づいたことを指摘し合える雰囲気が生まれます。また、現場でのヒヤリ・ハット事例を検証し、決められた対策を怠るとどのようなヒューマンエラーや事故につながる可能性があるかを共有する勉強会を開催するのも有効です。こうした取り組みにより、エラー防止策の重要性を全員が認識できる環境を整えましょう。

■ヒューマンエラーのリスクがある業務は廃止する

ヒューマンエラーが起こる可能性が高く、大きな事故につながるリスクがある業務は、極力廃止することが最大の対策です。割込み業務の事故は防げる事故です。このような「事故の機会最小化」の考え方は、エラーにつながる機会を最小限に抑えるもので、エラー対策を立てる際に必ず検討すべきです。廃止が難しい場合も、「工程の簡略化」や「転記の廃止」など、手順変更によりムダや無理を減らし、安全性を高める工夫が求められます。

■業務をわかりやすく、やりやすくする

ヒューマンエラーは、複雑な手順や作業者の能力を超える場面で起こりやすいものです。業務はできる限りわかりやすく、やりやすく整えましょう。日常の整理整頓や作業手順の向上など、作業環境の改善を行うことで、認識や判断ミスを防ぎやすくなります。