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元教授が患者情報を不正持出、開院案内などに利用
2024.10.04
広島大学病院は、元教授が患者の個人情報を不正に持ち出し、開院したクリニックの案内などに利用したと発表した。同院では患者の個人情報を持ち出すことを禁止していたが、広島大学大学院の元教授が、在職中に知り得た同院患者の氏名と住所などを不正に持ち出していたことが判明したもの。
患者に対し、大学退職後に自身で開設したクリニックの案内やアンケートなどを送付していた。同院は元教授に対し、保有する個人情報や患者から返送されたアンケートを返却するよう求めたところ、元教授からすべて破棄したとの報告を受けたという。
同院より報告を受けた広島大学では、関係機関へ報告するとともに、外部弁護士などを含む調査会を設置。事実関係などの確認を行っているが、二次被害などは確認されていないとしている。
同院では元教授に対する措置をとり、さらに院内関係者に対して患者情報の取り扱いに関して注意喚起や再発防止の徹底を図るとしている。
情報の持ち出し禁止は一般常識だと思いがちだが、事例のように教授クラスや、企業の役員クラスへの保護教育が行き届かない。
一般教員や社員向けに保護教育を実施したら、その結果報告と称して教授や役員級の人の目と耳に入るような工夫と対策を取りましょう。実際に事故がおきましたので。