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無料公開データで「無意味」な脅迫、一蹴

情報・システム研究機構は、国立遺伝学研究所の生命情報・DDBJセンターが運営する国際塩基配列データベース「DDBJ」より窃取したデータを公開するなどとする脅迫を受けたことを明らかにした。公開済みのデータであり脅迫は無意味で、侵害された痕跡なども見つかっていないという。

同研究所によれば、10月8日深夜にX(旧Twitter)上で「CyberVolk」と名乗る犯行グループより「DDBJ」の情報を公開するとの脅迫を受けたという。具体的には、「DDBJ」の5%にあたるデータを公開し、1万ドルを支払わなければ残りの95%も公開すると記載されていた。
窃取したなどと犯行グループが主張しているデータは、BioSampleと呼ばれるデータベースの情報で、誰でも無料でダウンロードできると指摘し、脅迫は無意味であると一蹴。
システムへの不正侵入、改ざん、データ消失などについても内部調査を実施したが、侵害などは確認されていないとしている。

今回の問題について、科学と社会をつなぐ公共事業に対する脅威であり、オープンサイエンスを掲げる学術機関に対する攻撃は、世界に対する攻撃であるとして強く非難した。

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