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小学校と幼稚園で卒業証書台帳の紛失が判明 - 尼崎市
2025.05.23
兵庫県尼崎市で、市内の小学校と幼稚園の卒業証書授与台帳が所在不明になっている。
同市によれば、卒業生から卒業証明書の発行依頼を受け、職員が台帳を保管する金庫を確認したところ、1993年度以前の台帳がなくなっていることが判明した。
1957年度から1993年度までの卒業生6568人分の情報が記載された台帳で、氏名や生年月日、授与年月日、卒業証書番号が含まれる。校内を探したが発見できなかった。
同問題を受けて、市内全校と幼稚園において調査を行ったところ、幼稚園1園で2013年度の卒業証書授与台帳の紛失が判明した。卒園生31人分の氏名、生年月日、授与年月日、卒園証書番号が記載されている。
同園では台帳を復元。同小学校では他資料で卒業を確認したうえ、卒業証明書を発行した。
今後は保管状況の点検や持ち出し時に記録することで、再発の防止を図るり、また紙媒体のデジタル化に向けた検討を進めるとしている。
保管状況の点検や持ち出し時に記録することは義務化されているが、無責任な管理であった。
卒業証書授与台帳のように、年に1度程度しか使用しない台帳は、紛失の発覚に1年かかる。1年前のいきさつを詳細に覚えていないので、原因追及は難しい。それゆえ、台帳の出し入れ時に正確に記載することが求められる。そうしているのには理由がある、ということだ。