一般社団法人日本個人情報安全協会

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市立病院の患者情報含む書類が処分ルールを守らず路上に飛散 。

奈良県大和高田市の市立病院の患者の個人情報を含む書類が本来の手順とは異なる方法で廃棄され、処分場へ運搬する途中で路上に飛散したと発表した。

病院が物品管理業務を委託している業者が、本来はシュレッダーで裁断した上でトラックで豊中市の処分場へ運搬する廃棄すべきだが、ルールを守らず書類をそのまま古紙回収業者に引き渡していた。飛散事故は裁断されていない書類をそのまま古紙回収業者が路上に飛散する事故を発生させた。

問題の書類には、整形外科手術を受けた患者の氏名、ID、使用物品が記載されており、住民から連絡で落下が判明した。
市では連絡を受けた同日および翌日に回収作業を行ったが、すべての書類が回収できたかわかっておらず、引き続き範囲を拡大して探索を行っている。

ルール違反を引き起こした原因。
・書類の処理は委託業者内で複数の従業員に引き継いで行われているが、引き継ぎが不十分で処分方法を誤った。

対策
・個人情報を含む書類は、病院内からシュレッダーをかけずに持ち出さないことを、病院と委託業者間で具体的に処分方法を定め徹底する

一言
ルールが引き継がれなかった原因にスポットを当てると、病院から処分業者への引継ぎの点検確認無実施と、処分場で償却または融解処理がなされた証明書の取得まで踏み込んだ点検確認と報告が必要であろう。

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