一般社団法人日本個人情報安全協会

新着情報

新着情報

支援学校で通学バス乗車名簿を紛失。今後注意しますではなく、根本原因まで言語化して追及しないと再発防止策は生まれない。

大阪府の府立支援学校で学校が児童生徒の緊急対応や配慮事項をバス会社と共有するために作成した名簿が所在不明となった。児童生徒27人の氏名、学年とクラス、性別、最寄りのバス停、配慮事項などが記載されている。

乗務員が名簿を学校の通学バス控室入口付近にある収納ボックスに取りに行ったところ、名簿が見当たらなかったことから発覚したもの。

直接的な原因は、個人情報が記載された書類は施錠可能な場所に保管する規則を無視し、施錠なしで名簿を保管することが常態化していた。

対策として、
・名簿は通学バス車外への持ち出しを禁止
・通学バス車内の鍵のかかるボックス内で保管すること
・個人情報の適切な管理を実施。
・名簿の持ち出し管理簿を用いて定期的に管理状況の確認の徹底

同府では府内支援学校に対して今回のケースを周知し、名簿の取り扱いに関する調査を実施。調査結果をもとに、適切な個人情報の管理体制構築に向けた検討を進めるとしている。

■積み残された課題
規則無視の状態化への対策に言及していない。
規則を作っても守らない、守られない、という事実と向かい合うためには、根本原因を言語化して関係者全員で安全対策を考えることが再発防止策である。

PAGE TOP