消費者金融大手のアコムは、提携先の地方銀行に出向していた社員が出向先の顧客情報およそ10万件をアコム側に漏えいしていたと発表した。

自社に顧客情報を漏らしていたのは、カードローン業務を支援するため、長野県の八十二銀行に出向していた社員で、業務提携の契約上、カードローン契約者の個人情報については共有が認められていますが、当該の社員はカードローン契約者ではない個人情報についても共有可能と誤って認識。八十二銀行の預金者の名前や電話番号などおよそ10万4000人分の情報のほか、八十二銀行と合併予定の長野銀行のカードローン契約者およそ1800人分の情報もメールで共有したもの。

アコムでは、情報の営業活動への利用や社外への流出はなく、全て削除したとしている。

社員教育不足で金融機関が起こした漏えい事故としては漏えい件数が多量である。
「勘違い」という言い訳が個人情報漏えいで通じるか、各社でも見直しの機会を持っていただきたい。事故事例は「明日は我が身」であると自分を見直すためのものです。