一般社団法人日本個人情報安全協会

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システム会社が管理している委託元の顧客個人情報を漏えい。事故対応のお詫びメールで再び誤送信するお粗末さ。

電子カルテ事業者がペット飼い主情報を誤アップ 。
福岡市の室見動物病院は、個人情報の管理を委託している電子カルテ事業者が、ペットの飼い主情報について取り扱いを誤り、関係ない動物病院に流出したことを明らかにした。
原因は委託先の電子カルテ事業者であるA'alda Yが、ファイルを誤った場所へアップロードし個人情報を漏えいした。

問題のファイルには、同院への通院履歴がある一部飼い主の氏名や住所、電話番号、かかりつけの病院、ペットに関する情報などが含まれており、同院とは無関係である14の動物病院が閲覧、ダウンロードできる状態にしてしまった。

問題発覚後に同ファイルの削除を依頼するため、委託先事業者がメールで9動物病院と連絡を取ったところ、問題のファイルを再び誤送信し、あらたに3動物病院にも漏えいさせる事故を発生させた。

同委託先がログを調査したところ、5動物病院が同ファイルをダウンロードしていたことが判明した。アップロードされたデータや、動物病院がダウンロードしたデータは、すでに削除されており、二次被害は確認されていない。

【対処】
・同院と委託先がそれぞれ個人情報保護委員会へ報告。
・同院が関係者に書面で経緯を報告するとともに謝罪
・お詫びとして500円分のプリペイドカードを送付予定
・今後も委託契約を続けるかは未定

【問題点】
・委託先の個人情報保護体制確認ミスがあげられる。個人情報を委託する管理レベルではない。委託先のミスでも委託元(動物病院)の責任となることは法律で定められている。動物病院はその義務を果たせなかったことで責任を負うことになる。

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